平成25年 3月定例会 午前十時零分 開会
○議長(住江高夫君) おはようございます。
出席議員定足数以上であります。 これより平成二十五年三月
平戸市議会定例会を開会いたします。 午前十時零分 開議
○議長(住江高夫君) 欠席の届け出が辻議員より参っておりますので御報告申し上げます。 それでは、これより議事日程第一号により本日の会議を開きます。 まず、 日程第一
会議録署名議員の指名 を行います。
会議録署名議員は、会議規則第八十七条第一項の規定により、議長において二十一番竹山議員、二十二番山本議員、二十三番山内清二議員を指名いたします。 次、 日程第二 会期の決定 でありますが、本定例会の会期は、去る二月二十五日に
議会運営委員会を開催いたしました結果、本日より二十一日までの十八日間ということに御協議いただいた次第です。 これに御異議ありませんか。 〔「なし」と言う者あり〕
○議長(住江高夫君) 御異議なしと認めます。よって本定例会の会期は、本日より二十一日までの十八日間と決定いたしました。なお、会期中の日程につきましては、お手元に配付しております日程表のとおりでありますので、御了承をお願いします。 次、 日程第三 諸報告 であります。本件につきましては、印刷物を配付しておりますが、主な事項について、その概要を御報告いたします。 初めに、一月十六日から十八日の日程で、長崎県
市議会議長会行政視察が沖縄県で行われ、「世界遺産を活用した観光振興について」及び「
米軍基地対策等について」の研修に参加いたしました。 次に、二月五・六日の二日間、東京都におきまして
特別交付税増額交付要望活動を行いました。要望は、
地元選出国会議員三名並びに
北村総務大臣政務官、
総務省大臣官房の小笠原事務次官ほか官僚五名と面会し、本市の厳しい財政事情等を訴え、特段の配慮をいただくよう強く要望しました。 次に、二月六日、東京都において
全国市議会議長会第九十四回評議員会が開催され、会長挨拶、坂本総務副大臣の来賓挨拶、総務省の
大石総務審議官より「地方行財政の課題」と題して講演が行われた後、一般事務報告及び各委員会報告を了承し、会長提出議案三件の審議を行い、いずれも原案のとおり可決しました。 次に、二月十九日、長崎市において市議会・
町村議会議長会合同研修会が開催され、長崎県議会の渡辺議長、中山副議長並びに立石事務局長に御出席をいただき、議長、事務局長の講演の後、意見交換を行いました。以上で諸報告を終わります。 次、 日程第四 監査報告 でありますが、本件については配付しております印刷物により報告にかえますので、御了承をお願いします。 なお、定期監査報告及び行政監査報告に対する質疑については、議案質疑の日の最後に行います。 次、 日程第五
西九州自動車道整備促進特別委員会の中間報告 でありますが、同委員会に付託中の
西九州自動車道建設促進の件について、会議規則第四十八条第二項の規定により、同委員会より中間報告を行いたい旨の申し出があっておりますので、これを許可します。
◆
西九州自動車道整備促進特別委員長(宮本利男君) [十九番] 登壇 ただいま議題となりました
西九州自動車道整備促進特別委員会の中間報告をいたします。 本委員会は、去る一月三十、三十一日の両日、三市一町の議長と特別正副委員長の総勢十二名で国へ要望をいたしました。 まず、初日は、
自民党国会議員、長崎県選出の
金子参議院議員、北村、冨岡、
末吉衆議院議員、佐賀県選出の保利、
岩田衆議院議員、
福岡参議院議員に出席していただき合同要望をいたしました。三市一町協議会の久枝会長から要望の主旨説明の後、
西九州自動車道自民党国会議員の会の保利会長から、
西九州自動車道に対するこれまでの経緯と今後に対する考えを教示いただき、その後質疑応答に入りました。特に、平戸市の特別委員長という立場から、
西九州自動車道の未整備区間、松浦・佐々間十九キロメートルに対する早期事業着工を要望したところ、金子議員より自民党に政権交代し、公共事業優先の予算を組んでいるので、県及び市・町の都市計画策定が終了次第、早急に事業費の予算措置を努力したいとの力強い言葉をいただきました。さらに、北村、保利両議員から、福岡・長崎・佐賀県選出の国会議員が連携をとり、総決起大会を催したい旨の発言もありました。このことは、東九州地区は既に東京で数年前に実施していますので、西九州地区も早急に決起大会を実施していただくことを願っています。二日目は、北村議員を中心に金子、保利、今村議員の秘書にも同行していただき、国土交通省、財務省の関係各課に要望をいたしました。結論として、今回の要望活動は政権交代により主要施策における政党間の考え方が大いに異なり、民主党政権時代より公共事業予算が大幅にアップし、西九州道路についても事業の着工区間にあっては、事業予算を増額し未着工区間の早期事業化に向けて、予算措置ができるとの感触でありました。 次に、二月十四、十五日の二日間、特別委員四名と議長及び
地元選出県議会議員、並びに団体役員五名の総勢十一名で国へ要望をいたしました。特に、今回の要望目的のひとつである、松浦・佐々間十九キロメートルの早期事業化については、金子議員と
国土交通省大臣官房会計課藤井課長より、次のような有難い御指導、御助言をいただきまた。早期事業化のためには、県や関係市町が本年七月末日までに都市計画を策定することが必要で、これを受けて国は、平成二十六年度予算の概算要求に盛り込むことにより早期に事業化できるとのことであります。従って、このことを県や関係市町に要望し、あわせて
九州地方整備局及び
長崎河川国道事務所に四月上旬には要望活動を始める必要があると思考されます。 以上で本特別委員会の中間報告を終わります。
○議長(住江高夫君) ただいまの委員長報告に対し、質疑がありましたらお願いします。──ありませんね。 これをもって
西九州自動車道整備促進特別委員会の中間報告を終わります。 次、 日程第六
行財政改革特別委員会の中間報告 でありますが、同委員会に付託中の公の施設等の見直しと有効活用の件について、会議規則第四十八条第二項の規定により、同委員会より中間報告を行いたい旨の申し出があっておりますので、これを許可します。
◆
行財政改革特別委員長(川上茂次君) [十八番] 登壇 ただいま議題となりました
行財政改革特別委員会の中間報告を行います。 まず、平成二十四年六月定例会において設置されました「
行財政改革特別委員会」の概要について説明します。 行財政改革は、財政面での経費節減と効率性を図るとともに行政サービスの質を向上させることを目的として行われるものであり、今回設置された「
行財政改革特別委員会」は、稻公の施設等の見直しと有効活用について横断的かつ総括的に調査する稾ことにより、本市が所有する公の施設等に特化した行財政改革に着眼しています。 それでは、これまでに開催しました四回の委員会の議論の主な内容について、調査の日程順に御報告申し上げます。 一、第一回 平成二十四年八月十七日(金) 本委員会の目的を確認したうえで、公の施設等を財源的なところを含めて調査し、市が所有する遊休の施設・土地を有効活用できないか調査することを調査の範囲と決定しました。理事者からは、『平戸市
公共施設あり方検討委員会』(以下、「
あり方検討委員会」という。)を八月に設置し、重要施設の整備及び既存の施設・土地の利活用について検討していくことが報告されました。組織は、通常、
市長公室企画課及び総務部総務課・財政課が構成員となり、検討する内容によっては、施設の所管課及びその関係課を加えるようになること、また、委員長は企画課長が務めるとのことでした。本委員会は、市有の施設・土地等の見直しと有効活用を横断的・総括的に検討するためには、施設を数多く所管する部署や建築技術を有する部署を構成員とした方がいいのではないか、委員長の任務は、総括する立場にある総務部長がいいのではないかとして、この二点について再検討をお願いしました。 二、第二回 平成二十四年十一月八日(木) 平戸市の「振興実施計画‐
施設整備事業一覧(平成二十四年度分調整中のもの)」「公共施設の状況」「
普通財産遊休地一覧」「将来推計人口(平成十七年国勢調査によるもの)」「
自治公民館一覧」の資料に基づき、本市が所有する公の施設等の現状について説明を受けました。また、「平戸市
公共施設あり方検討委員会要綱」が提示され、再検討の件について説明を受けました。 しかしながら、「
あり方検討委員会」の性格と検討範囲等の考え方について、本委員会との相違があり、さらに検討をお願いしました。 三、第三回 平成二十四年十一月二十二日(木) 近い将来に見込まれる財源不足に備えた行財政改革の一手法として、稻公の施設等の見直しと有効活用稾を検討するにあたり、委員相互の意見交換を行い、次の四つを行政に提案しました。〔一〕公の施設の見直しを行うにあたり資産管理が必要になってくるので、部署を設け、専任職員を四月から配置して欲しい。〔二〕主要な公の施設を財政も熟慮して将来的・総合的に検討する場を設けて欲しい。〔三〕財政計画を三月までに提出して欲しい。〔四〕行財政改革の立場で総務課とリンクした検討をして欲しい。 四、第四回 平成二十五年二月十九日(火) 理事者から、本委員会の提案と再検討課題を考慮した今後の方向性が示されました。内容は、稻公の施設等の見直しと有効活用稾を検討するにあたり、
ストックマネジメントの必要性を感じているとのことであり、基礎数値は内部の
あり方検討委員会で収集し、その基礎数値に基づき、専門的な部分を外部の専門家に委託して資料を作成したいとの考えが示されました。専門家によって示された資料の完成後は、その資料に基づき、将来の財政状況等を考慮し、本委員会の意見を伺いながら、公の施設を総合的に見直していくとのことであります。また、その組織・体制についても、
あり方検討委員会で検討していくとのことでありますが、本委員会が提案した専門部署の設置や専任職員の配置については、人的配置が必要になるため、すぐに対応できない状況にあることが、「第二次平戸市
定員適正化計画(平成二十四から三十三年度)」の提示とともに回答されました。よって、当分の間は、
あり方検討委員会で対応することが申し添えられました。なお、財政計画は現在協議中であり、平成二十五年度から同三十四年度までの十年間の財政計画を三月議会中に提示するとのことであります。 結びに、本市は、加速する人口減少と高齢化及び
合併算定替え措置の終了が間近に迫り、近い将来において、大幅な歳入減額による財源不足が危惧されます。 よって、本市の限りない未来のためには、行財政改革を推し進めることは避けて通れず、行政・議会・市民が一体となった思慮ある行動が肝要かと考えます。 本委員会は、高度経済成長期以降に整備されてきた公共インフラが更新時期を迎えていることや市町村合併に伴い公の施設のあり方を再考する時期にきていること等に着眼し、公の施設に特化した行財政改革を考察していきます。 これから、基礎資料が整うことにより公共施設の現状把握ができるようになりますが、実情を直視し、幅広い議論を行い、公共施設の複合化・集約化、地域に必要な機能の選択に努め、場合によっては、多少の不便をみずから選択するような積極的統廃合にも取り組むべきと考えます。 本市の現状に目を背けることなく、将来世代に大きな負担を残さないような行財政改革が推進されんことを願って、本委員会の中間報告といたします。
○議長(住江高夫君) ただいまの委員長報告に対し、質疑がございましたらお願いします。 〔「なし」と言う者あり〕
○議長(住江高夫君) ありませんね。これをもって
行財政改革特別委員会の中間報告を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 午前十時二十二分 休憩 ~~~~~~~~~~~ 午前十時 三十分 再開
○議長(住江高夫君) 休憩中の本会議を再開いたします。 次、 日程第七
議会広報紙作成について でありますが、本件は閉会中に行った
議会広報特別委員会の調査・視察の報告であります。 これについては、お手元に配付しております印刷物により報告にかえますので、御了承お願いいたします。 それではこれより、報告第一号、承認第一号、議案第一号から第五五号までの五十七件を一括上程いたします。市長の御挨拶並びに提案理由の説明を求めます。
◎市長(黒田成彦君) 登壇 皆様、おはようございます。 本日は、平成二十五年三月
平戸市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては何かと御多用のところ、御出席をいただき、厚くお礼を申し上げます。 今期定例会におきましては、報告、承認を求めるもの二件、条例議案三十件、「平成二十五年度平戸市一般会計予算」を初めとする予算議案十九件、事件議案六件、合わせまして五十七件の御審議をお願いするものであります。 御説明に入ります前に、幾つか御報告をさせていただきます。 初めに、
西九州自動車道についてですが、昨年十二月二十一日に、
平戸文化センターにおきまして、出前講座「
西九州自動車道(松浦~佐々間)にかかる説明会」を開催いたしました。 講座では、約四百五十人の市民の皆様に参加いただく中、
国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所の門間俊幸所長から事業の概要や必要性、期待される効果などを説明いただきました。期待される整備効果として、救急搬送時間の短縮で人命救助につながった事例が挙げられ、
西九州自動車道が「命の道路」であることも認識したところであります。 さて、現在は長崎県において都市計画の決定及び環境影響評価の手続きが進められておりますが、当初の計画より一年ほど早い進捗状況となっております。このような中、来たる三月十三日には、
たびら活性化施設において、
環境影響評価準備書の説明会が開催されます。 平戸市といたしましても、早急な事業化に向けて関係機関と連携を密にしながら、国や県に対しての働きかけを強化してまいります。 次に、迎紐差工業用地における大
規模太陽光発電所建設につきましては、昨年十二月十七日に関係者立会いのもと、安全祈願祭を終えました。地元小学校並びに中学校に工事期間中の注意喚起を呼びかけ、本年一月より着工しております。 現在、基礎工事並びに架台の設置を終え、ソーラーパネルの設置に取りかかっており、本年度中の工事完成を予定しているところでございます。 次に、県の
緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用した「ひらど
キャラクターまちなか賑わい事業」についてですが、冬場の観光客誘客と
平戸英国商館設置四百周年記念事業のPR並びに商店街の
にぎわいづくりを目的として、昨年十二月二十九日から本年二月二十八日までの間、「平戸英国物語」と題して独自のスタンプラリーを行いました。目標の七千人を大きく超える一万五十九人の参加があり、大変好評を博しています。 また、商店街の各店舗から依頼を受けたクーポン券も同時に配布しており、参加者からいただいたさまざまな御意見と合わせて、今後の誘客対策に生かしたいと考えております。 異国情緒豊かな歴史ある平戸の中でも、特にことしは
平戸英国商館設置四百周年を強くPRしながら、市民の皆様とともに「まちなかの賑わいづくり」を演出してまいりたいと思っております。 次に、新年明けた一月一日には、元旦恒例の第五十八回
生月島縦断駅伝大会が行われ、二十チームが参加し、小学生から一般まで百六十四人の選手たちが、新春の生月島を駆け抜けました。 この後、「第四十三回
平戸縦断駅伝大会」、「第四十三回田平町駅伝大会」、「第十三回
新春水仙ロードフェスティバル」、「第二十二回
生月ロードレース二〇一三大会」が開催され、沿道では多くの市民の皆さんから応援の拍手を送っていただきました。 また、去る二月十五日から十七日まで三日間、第六十二回郡市
対抗県下一周駅伝大会が開催され、平戸チームは後半の懸命な追い上げにもかかわらず、昨年同様の十位という結果に終わりました。 女子の部では、最終日の第十四区では、
諫早高校陸上部の
碓井さくら選手が見事な走りで自己ベストでの区間賞に輝くとともに、続く第十五区でも田平中学校の碓井みどりさんが第六位と健闘し、初の姉妹リレーで郷土の期待にしっかりと応えていただきました。 次に、成人式でありますが、平戸地区と生月地区では一月三日に、田平地区と大島地区では一月四日に行われ、大人としての決意を新たにしました。 ことしの新成人は四百九十九人で、各会場では、新成人が旧友や恩師との再会を喜ぶ中、晴れやかな笑顔で大人への階段を一歩ずつ踏み出そうとする姿が印象的でありました。 次に、去る一月五日、恒例の平戸市消防出初め式が、消防団員、消防職員合わせて七百二十二人の出動のもと、
平戸文化センターにおいて盛会に挙行されました。長きにわたる消防功労等に対しましては、延べ二百十人の方に栄えある表彰がなされました。今後とも市民の安全・安心のため消防力の充実強化に努めてまいりたいと思っております。 次に、市民参加による
おもてなし運動についてでありますが、一月八日に、
区長連合協議会やPTA連合会、
地域婦人団体連絡協議会等に参加をいただき、平戸市観光戦略会議を開催し、平戸市
おもてなし運動を展開していくことを確認いたしました。 「観光客が乗ったバスを見かけたら、手を振って、歓迎の気持ちを表しましょう」を合言葉に、市民総参加による
おもてなし運動を展開するため、御協力よろしくお願いいたします。 次に、去る一月十七日から十八日まで、長崎県
商工会連合会主催の
商工会女性部主張発表長崎県大会が
平戸文化センターで開催されました。 県内各地から約二百人の女性部員の皆様の参加を得て、女性部の活動と地域づくりについて各地区を代表する六人の方々が日ごろの思いを発表されました。 なお、事前に平戸市内での観光、宿泊、買い物を呼びかけており、特に宿泊施設の利用や直売所での買い物など経済的な効果もあったものと考えております。 次に、去る一月二十二日から二十三日まで、東京都板橋区にある
ハッピーロード大山商店街の関係者が平戸を訪れ、市内各地の生産現場を視察するとともに生産者の皆様と活発な意見交換を行いました。
ハッピーロード大山商店街には全国的に有名な「交流拠点全国故郷ふれあいショップとれたて村」がありますが、平戸市
地域資源ブランド化推進協議会では、本年四月から、このとれたて村に平戸の特産品を常設販売する計画となっております。 とれたて村を運営する
大山商店街振興組合では、単に地域の特産品を販売するに留まらず、「産地訪問」と銘打ったモニターツアーを平戸市に送客したり、板橋区との自治体間交流の一環として修学旅行生の受け入れや学校給食への平戸産食材の活用などについても検討がなされています。平戸市といたしましては、首都圏における
プロモーション活動の一環として積極的に推進してまいりたいと考えております。 次に、本年実施を予定しております
平戸英国商館設置四百周年記念事業についてですが、一月二十四日に第五回実行委員会が開催され、事業案が承認されたことを受け、あらゆる機会に記念事業の概要説明や協力依頼を行っております。 また、英国側でも日本と英国の交流四百周年を祝い記念事業を実施する「JAPAN四〇〇」が組織されております。一月十日には記念事業のプレス発表、一月末にはホリプロの舞台「家康と按針」ロンドン公演、二月五日にはオープニングの晩餐会が、
東インド会社ゆかりのスキナーズホールで開催され、お祝いのメッセージとともに祝杯用の平戸の地酒を送り、英国と連携した記念事業の実施と平戸市のPRを行ったところであります。 次に、去る一月二十五日、崎方町
歴史的まちなみづくり協定運営委員会が、第二十八回長崎県地域文化章を受章されました。 この文化章は、長崎県が、文化に香る心豊かな郷土を創るため、県内各地において地道な文化活動を続け、地域文化の向上と発展に貢献している個人及び団体に対し、地域文化章を贈り、その活動と業績を顕彰する目的で設けている章であり、崎方町の
協定運営委員会におかれましては、地域の財産である伝統的町屋を生かしたまちづくりに率先して取り組み、歴史的情緒漂う町並み形成と地域文化の創造・振興に大きく貢献されたことが評価されたものであります。 受章された委員会の皆様の今後ますますの御活躍を御期待申し上げます。 次に、去る一月二十六日、平戸図書館と市民グループ「ヒラド・ビッグフューチャーズ」との共催により、
ノンフィクション作家の柳田邦男さんの講演会が開催されました。講演会には市内外から約三百三十人が参加し、「読むことは生きること~大人の再生~子どもの心の成長~」と題して、生涯を通じた読書活動の大切さを訴えられました。 特に、(仮称)平戸市
総合情報センター建設計画に関連し、「本が大好きという子供を育てたら、それは一財産を身につけさせたに等しい」と述べられ、家庭での読み聞かせ推進を提言していただきました。 また、同日から二十九日にかけては、市内公民館などの会場において、(仮称)平戸市
総合情報センター基本設計を手がけることになった
有限会社藤原建築アトリエの藤原孝一社長を交えた住民説明会を開催いたしました。この中では、設計コンセプトの説明の後、出席者からは、機能や設備面、さらには利用者目線での使い勝手のいい設計にしてもらいたいという意見が多く出されました。各会場で出席いただき、また御意見をいただきました議員の皆様には厚く御礼を申し上げます。 このほかにも、
北部公民館使用者団体連絡協議会や
図書館利用者団体との意見交換も熱心に行われ、期待の大きさを伺わせるものでした。皆様からいただいた御意見をもとに修正を加えた設計案について、再度住民説明会を実施する予定にしており、引き続き市民参加型の図書館・公民館づくりを目指していきたいと考えております。 次に、韓国国内で最も人気が高く観光ブランドとなっている
トレッキングコースを意味する「オルレ」についてですが、九州では九州運輸局と
九州観光推進機構が済州オルレと連携し、韓国からの誘客を図るため「九州オルレ」としてコースを設定し取り組まれております。 去る一月二十九日、新たに設定された四つの正式コースに長崎県では初めて平戸コースが認定されました。既に認定されたコースでは、韓国からの誘客実績も上がっており、本市の新たな魅力となるものと期待しております。 二月十八日には、平戸コースの発表会が行われ、韓国から
済州オルレ徐明淑理事長初め、韓国マスコミ、旅行会社など総勢三十五人の皆様が平戸にお越しいただきました。世界遺産登録に向けた動きが加速する中で、ながさき巡礼、キリシタン紀行とあわせて情報発信を行い、韓国からの誘客につなげていきたいと考えております。 次に、去る一月三十一日に平戸藩の冬めぐり及び春めぐり推進本部会議を開催し、冬めぐりの進捗状況の報告と三月から始まる春めぐりのイベント内容について確認を行いました。 平戸藩の春めぐりについてでありますが、三月一日から五月三十一日までの期間中、
平戸海道渡海人祭、生月春まつり、
たびら春まつりなど、市内各地において十七事業を展開してまいります。この中には、按針サミットや松浦史料博物館で開催される企画展「平戸と按針・家康」など
平戸英国商館設置四百周年記念事業も組み込まれており、平戸の春の魅力を存分に伝えられるよう関係団体との連携し、一体的なPR・宣伝を行い、交流人口の拡大に努めてまいります。 次に、去る二月二日、平成二十四年度長崎県原子力防災訓練が開催されました。平戸市においては、玄海原発から三十キロメートル圏内の市民九十七人と市職員五十五人が参加し、災害対策本部の設置・運営訓練及び住民避難・誘導訓練等を行いました。初の原子力防災訓練であり、訓練に御参加いただきました皆様に改めてお礼申し上げます。 二月六日には、平成二十四年度第二回平戸市防災会議を開催し、平戸市地域防災計画原子力災害対策編と平戸市原子力災害避難行動計画を承認いただきました。これは、原子力防災訓練等で検証した内容を盛り込んだものであり、今後の原子力災害に対する指針となるものであります。 また、二月九日には、平成二十四年度平戸市自主防災組織育成研修会を開催いたしました。この研修会は、自主防災組織を結成している地区を対象に、災害に関する知識や技術を身につけ、地域の防災力向上を図ることを目的としたもので、三十二地区八十一人の参加がありました。 次に、二月二日から三日まで、平戸港交流広場を会場として、「平戸エビ・カキまつり」が行われました。会場では、
平戸英国商館設置四百周年記念事業の一環として取り組みが進められているイギリスの国民食、フィッシュ&チップスの第一弾として、志々伎漁協女性部による「志々伎産ヒラメ&じゃが」が提供されました。早々に完売になるほどの好評でした。こうした事例を参考に、今後、他の漁協や団体でも取り組んでいただき、それぞれのイベントにおいて地域振興となるように期待しております。 次に、春の訪れを告げる野焼きが、二月三日の川内峠と佐志岳を皮切りに市内各地で行われました。御協力いただいた地元の皆さんを初め、警察、消防関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。 また、同日は、恒例の子泣き相撲が最教寺において行われました。ことしは、日曜日ということもあって、県内外から百八十組三百六十人の参加があり、大変なにぎわいを見せておりました。この模様はテレビや新聞などにも大きく取り上げられ、伝統行事を通して本市の魅力を全国に情報発信できたものと思っております。 次に、去る二月三日、平成二十四年度第六回平戸市PTA研究大会・田平大会が、「今育もう いのち こころ ゆめ PTAの絆を強めて未来を拓く子どもたちへ」をスローガンに、田平町民センターにおいて開催されました。 大会では、元パラリンピック女子車椅子バスケットボール日本代表選手で、九州ドルフィン所属の南川佐千子先生による「夢に向かって一生懸命」と題した記念講演もあり、障害を持ちながらも懸命に自分の目標に向けて挑戦したこと、結婚、出産、子育てをしながらの挑戦の影には家族や社会の支えがあったとして、改めてきずなの大切さを訴えられました。 次に、財団法人自治体国際化協会が主催する「海外自治体幹部交流協力セミナー二〇一二」が二月三日から十三日までの十一日間開催され、七人の英国自治体関係者が日本を訪問されました。 本市には二月十日、十一日に訪問され、初日にはオランダ商館において、平戸市の概要や産業、歴史、文化について意見交換を行い、本年実施する
平戸英国商館設置四百周年記念事業の概要について説明をし、二日目は四百周年記念事業の一環で平戸ロータリークラブから木引田町に寄贈された平戸英国商館の観光案内板の除幕式や平戸城下雛祭りのオープニングイベントに和服を着て参加いただき、市民との和やかなふれあいの中で、例年以上のにぎわいに花を添えていただきました。 次に、去る二月四日、九州経済産業局は、新たな事業活動に取り組む中小企業を支援するため有限会社SOUDAによる規格外野菜を活用した野菜ペースト及び野菜のり製造販売事業を農商工等連携事業計画として認定しました。 なお、今回の認定は長崎県からの二件を含み、九州全域で合計十九件の認定となっております。 次に、今回で四回目を迎えた平戸検定についてですが、今回は、生月地区及び平戸南部地区での講習会を経て、去る二月十日に検定試験が、ふれあいセンターで実施されました。ことしは、初めて東京会場で初級試験も行われ、初級、中級、上級に合わせて九十四人の受験者がありました。 市民の皆さんはもとより、市外からも多くの参加者があっており、皆さんが習得された知識や経験が平戸の魅力発信の原動力として十分に発揮され、おもてなしの向上につながることを期待しております。 次に、「平戸城下雛祭り」についてですが、二月十一日、按針の館において、商工会議所女性会の主催により開幕式が行われました。四月七日までの期間中、商店街の約百五十軒の店舗等の軒先を飾るひな人形の展示のほか、ひなの市などの催しが予定されており、観光客の皆様にまち歩きを楽しんでいただけるものと思っており、十二年に及ぶ長年の女性会の地道な取り組みに、改めて敬意を表する次第でございます。 次に、二月十二日、長崎県知事及び長崎県議会議長に対し、
平戸英国商館設置四百周年記念事業への支援など、本市が抱える課題十一項目について要望を行いました。 当日は、田中副知事を初め関係部長に対応いただき、財政的支援を含め、大変前向きな回答をいただきました。今後も引き続き、長崎県と連携を密にした市政運営に取り組んでまいりたいと思っております。 次に、救急医療体制の充実と高齢者等の安全・安心を守る取り組みとしまして、平戸市医師会と行政で組織する平戸市地域医療連携会議が、二月十五日から、長寿保険課、各支所市民協働課、各出張所、保健センターのほか、市内の医療機関、居宅介護支援事業所に救急医療情報キットの無料配布を行っております。 これは、かかりつけ医療機関、持病などの医療情報や、緊急連絡先などの情報を専用の容器に入れ、自宅に保管し、万一の救急時に備えていただくもので、救急隊員が救急活動を行う際、適切で迅速な救命活動が行えることや、緊急連絡先の把握により、情報の収集や親族などのいち早い協力を得られることなどが期待されております。 次に、去る二月十七日、平戸ふれあいセンターにおいて、第七回平戸市公民館大会が開催されました。今大会のテーマは、「できることからはじめよう 地域づくり人づくり」と題して、各地域で取り組まれている事例の発表や、記念講演では、「まつりでつながる地域の輪~木ヶ津千灯篭春まつり~」と題して、木ヶ津千灯篭春祭り実行委員長の村節雄氏による講演も行われました。 大会では、地域における連帯感の希薄化が叫ばれる中、現状や課題を住民相互あるいは地域全体で考えることが重要であることを再認識し、またそのきっかけとなる拠点が公民館であるとして、熱心な研究・討議が繰り広げられました。 また、同じ十七日には、根獅子町におきまして、農林水産省の事業を活用した「重要文化的景観を生かした根獅子の食まつりシンポジウム」と銘打ったイベントが行なわれました。このイベントは、重要文化的景観地区における郷土料理を生かした手づくりのイベントとして実施しているもので、「景観と交流を生かした地域づくりを求めて」と題して、九州国立博物館の三輪嘉六館長による基調講演の後、九州大学大学院でまちづくりに造詣の深い藤原惠洋教授をコーディネーターに、三輪館長を初め多彩な顔ぶれによるパネルディスカッションが行われました。 次に、二月二十三日から二十四日まで、平戸瀬戸市場におきまして、「オープン一周年記念謝恩セール」と題した記念イベントが開催されました。 このイベントでは、売り場のスタッフはもとより、利用組合役員並びに組合員の皆様が一致協力され、日ごろの御愛顧に対する感謝と今後の売上につながるような工夫が随所に見られ、二日間のレジ通過者数は三千四百十九人、来店者数約一万人を数え、オープン時に匹敵する売り上げを上げています。 今月から二年目に入った平戸瀬戸市場ですが、さらなるブランド戦略を打ち立て、六次産業化の実践の舞台として大いに活用していただけるものと期待するものであります。 次に、去る二月二十三日、平戸市まちづくり大会を開催いたしました。これは従来の平戸市表彰式に加えて、「市民主役によるまちづくり」を推奨するため、今年度より新たに地域の活性化につながる市民活動団体の表彰を行ったものです。 市民表彰では、第十八回世界相撲選手権大会個人戦無差別級において準優勝された松永六十四選手及び第六十二回別府大分毎日マラソン大会の女子の部で、三大会連続で優勝を果たされた望月千幸選手に特別表彰を行うとともに、地方自治、産業、体育など各分野で御功績があった個人二十六人と二団体を表彰いたしました。 スポーツ表彰では、本年度活躍された本市出身のアスリートに対しまして、スポーツ賞として個人二十四人及び三団体、体育功労賞として個人四人を表彰いたしました。 まちづくり表彰では、長年本市を訪れる観光客の方をおもてなしの心を持って御案内をしたり、平戸検定を実施し、郷土を愛する心を養成するなど、みずからの考えや活動のもとに、本市の観光振興に大きく寄与された特定非営利活動法人平戸観光ウエルカムガイドの皆様にまちづくり大賞を授与しました。このほか、まちづくり奨励賞に四団体、まちづくり特別賞に二団体、そして、まちづくり審査委員賞に七団体を表彰いたしました。 表彰を受けられた皆様には、さらなる活躍を心から御祈念申し上げます。 次に、宝亀保育園についてですが、少子化による入所児童数の減少に伴い、本年度をもちまして閉園することとなりました。昭和四十二年の開設以来四十六年間、地域の子育て拠点として、地域の方々に愛され親しまれ、地域と共に歩んできましたが、残念ながら将来的にも入所児童数の増加が望めないため、閉園することとなりました。 これまで、地域の乳幼児の健やかな育成のための保育を献身的に頑張ってこられましたことに対し、心から厚くお礼を申し上げます。 次に、平成二十六年度のがんばらんば国体及び平成二十五年度のインターハイについてですが、今年から、いよいよリハーサル大会やインターハイ相撲競技などの三大会が、六月から八月にかけて開催されます。 いずれも、市民の皆さんの御理解と御協力のもと、夢と感動を与え、心のこもったぬくもりのある大会にしていきたいと考えておりますので、これらの大会の成功に向けても、議員各位の御協力をよろしくお願いいたします。 それでは、平成二十五年度の施政方針と予算編成について御説明いたします。 我が国の経済は、過度な円高が修正されつつあることや株価の持ち直しなど、景気回復の兆しが見え始めているものの、海外経済の減速により先行きが不透明であり、依然として厳しい状況にあります。 こうした中、平成二十四年十二月に発足した新政権は、平成二十四年度の大型補正予算と平成二十五年度予算を一体と見なして十五ヵ月予算を編成し、切れ目のない経済対策に取り組む方針を示すとともに、復興・防災対策、成長による富の創出、暮らしの安心・地域活性化の三分野に予算を重点配分する方針を掲げています。その一方で、平成二十五年度予算案の決定・成立が例年より大幅におくれる見通しなどから、地方自治体の財政運営に及ぼす影響等が不透明な状況にあります。 このような状況下にあって、本市の財政状況は、これまでの財政健全化計画の実施や普通交付税の増額などの効果により改善してきたものの、現下の経済情勢を反映して市税収入などの一般財源収入の大幅な増加は期待できず、引き続き厳しい状況となっております。 また、これまで増加傾向であった普通交付税が平成二十三年度から減少に転じていることや、平成二十八年度から始まる普通交付税の逓減を考慮すると、これまで以上に厳しい財政状況となることが予想され、さらなる行政改革、財政健全化の取り組みが必要であると考えております。 このようなことから、平成二十五年度当初予算編成に当たりましては、平戸市総合計画の基本理念の創造に向けて、共通目標及び基本目標を予算編成の柱とするとともに、既存事業の見直しの徹底、市債の繰り上げ償還を行うなど、財政状況に配意しながら予算の重点化を図りました。 特に、「市民主役によるまちづくり」を予算編成のキャッチフレーズとして、特別事業枠の新設や、政策的な事業を積極的に推進するなど、限られた財源を以下の四つの施策に重点的な配分を行い、予算編成いたしました。一、「市民主役によるまちづくり」の推進二、防災対策、環境・エネルギー対策の推進三、市民の声の反映、市民ニーズへの対応四、合併特例措置廃止を見据えた財政運営 この結果、平成二十五年度一般会計当初予算は二百二十九億七千万円、対前年度比五・九%の減、特別会計予算は百三十五億九千九百五十万八千円、対前年度比二・七%の増、公営企業会計予算は四十二億千五百七十六万八千円、対前年度比二・四%の増、総会計予算は四百七億八千五百二十七万六千円、対前年度比二・四%の減となっております。 以下、平戸市総合計画に掲げた目標と施策に沿って、重点施策を中心に市政運営についての所信を申し上げます。一、参画と連携による自立した地域の確立 (一)、市民参画によるまちづくりの推進 多様化する住民ニーズや地域課題が山積する中で、市民がみずからの判断と責任において、これらの課題解決に取り組むことが重要であります。これまでも市民一人一人がまちづくりの主役となるため、市民と行政がお互いを理解し、役割と責任による協働のまちづくりの推進を行ってきたところであります。 特に平成二十五年度においては、地域のきずなの再生を目指し、新しい地域コミュニティーの創造としてコミュニティー推進事業を新設し、市民主体の地域づくりを推進してまいります。 具体的には、それぞれの地域の実情に応じて、横断的に活用できる新しい交付金の導入や市民と行政の窓口の一本化をモデル地区で実施していくものです。また、これまで同様に各種補助金等による支援を引き続き行い、市民参画によるまちづくりの推進に努めてまいります。二、自然と共生した安全で快適な生活基盤の確保 (一)美しい自然環境の保全・継承 環境保全対策の推進につきましては、快適で住み良い環境づくりとして、公共用水域の水質汚濁防止及び公衆衛生の向上に資するため、継続して浄化槽の設置を促進し、汚水処理人口普及率の向上に努めてまいります。 また、昨年七月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まっており、引き続き住宅用太陽光発電システム設置に対する補助に取り組み、再生可能エネルギーの普及促進と温暖化防止対策に努めてまいります。 さらに、ごみ処理施設解体跡地に海岸漂着物等の一時保管のためのストックヤードを整備し、廃棄物の円滑な処理体制の構築を図ってまいります。 (二)快適な生活環境の充実 まちづくり推進につきましては、市街地の中心部の活性化や観光都市としてにぎわいを創出するため、平戸城下旧町地区における町屋の保存・改修、道路美装化等を継続して実施し、個性的で魅力あるまち並みの整備に取り組むとともに、浦の町・宮の町の電線類地中化事業を推進してまいります。 まちづくり総合整備事業では、平成二十二年度から整備してきた市道亀岡循環線の拡幅改良整備事業が平成二十五年度で完成いたします。これによりまして、平戸城周辺の巡回道路として市民や観光客の安全性、利便性の向上が図られるとともに、平成二十六年度開催される国民体育大会の受け入れ体制づくりにもつながるものと期待しております。 また、観光やイベント等の情報発信拠点として(仮称)平戸観光交流センターの整備を行い、観光都市としてのにぎわいを創出するためのまちづくり推進事業に取り組んでまいります。 公営住宅の整備につきましては、平成二十二年度に策定した平戸市公営住宅等長寿命化計画に基づき、建築後相当期間の経過により老朽化した既存住宅の整備を行うとともに、平成二十五年度からは生月壱部浦住宅建設事業に着手し、市営住宅の適正管理に努めてまいります。 水道事業に関しましては、田平南部地区及び大島地区における老朽化した配水管の布設がえ工事等を実施し、安全・安心・安定的な水道水の供給に努めてまいります。 国土調査事業につきましては、第六次十ヵ年計画の策定により、平成二十五年度から地籍調査の実施目標を年平均三平方キロメートルとし、事業の拡大に努めてまいります。 (三)安全・安心なまちづくりの推進 総合的な災害対策の推進につきましては、あらゆる災害に対し想定外とならないよう平戸市地域防災計画を見直し、津波災害対策編及び原子力災害対策編を新たに策定いたしました。特に原子力災害対策につきましては、単独での対応には限界があるため、県や関係自治体と協議・連携を深め、市民が安心して暮らせるまちづくりに努めてまいります。 デジタル同報系防災行政無線施設整備事業につきましては、市内全域での整備が完了いたしました。今後は、地域住民に対し、台風や豪雨等災害警戒についての周知、被災時の避難場所への誘導、平常時の一般行政情報等を屋外拡声子局、戸別受信機及び防災メールにより瞬時に的確な情報提供に努めてまいります。 自主防災組織につきましては、未結成地区における説明会の開催、自主防災組織資機材等整備事業補助金の活用により組織の結成を促進いたします。あわせて結成された組織の育成・強化を図るため、育成研修会を開催するなど地域防災活動の支援を図ってまいります。 また、本庁舎整備につきましては、防災拠点施設である本庁舎の耐震化を初め老朽化した設備等の整備を図り、防災機能の強化と災害に強いまちづくりを推進してまいります。 消防・救急救命体制の充実強化につきましては、年次計画に基づき耐震性貯水槽及び消防格納庫・詰所等の消防施設、小型動力ポンプつき積載車等の消防設備の整備を行い、消防力の充実強化を図ってまいります。 また、現消防庁舎も築四十一年を経過し老朽化が著しいことから、別地へ二ヵ年の計画をもって建設し、あわせて消防救急無線デジタル化及び消防緊急通信指令装置を整備し、災害発生時における防災拠点としての役割を担い、安全で安心して暮らせるまちづくりに努めてまいります。 救急業務につきましては、年々増加傾向にある救急需要において、高度な救急技術が求められる昨今、市民のニーズに的確に応えるため、救急救命士の育成とともに、救急隊員の知識及び技術の向上並びに市民への応急手当法の普及啓発を図り、現場や搬送途上における救命率の向上と、多様化する救急業務に的確に対応するよう一層努めてまいります。 防犯対策の推進につきましては、安全・安心まちづくり条例に基づき、市民及び観光旅行者等が安全で安心して暮らし、滞在することができる地域社会の実現のために、引き続き防犯灯設置の推進やかぎかけモデル地区の指定を行うなど、市民への防犯意識の高揚に努めてまいります。 また、市民総合相談を通じて、複雑かつ巧妙化する悪質商法などの被害から市民を守り、安心して生活が送れるよう努めてまいります。 (四)まちを支えるネットワークの充実 市道の整備につきましては、集落間を結ぶ交通ネットワーク、生活道路網の充実のため、安全性・快適性に配慮し、公共事業五路線六事業、過疎対策事業五路線、辺地対策事業三路線及び単独改良事業を実施するとともに、国道、県道につきましては、関係機関と連携を図りながら整備に努めてまいります。 離島地区住民の生活航路の維持確保につきましては、度島地区と高島地区の二航路に対し運航経費を負担し、利便性と福祉の向上、産業振興に努めてまいります。 また、大島航路につきましては、昨年十月から国庫補助対象航路となり、運航経費に対して国と県から補助金が交付されることになりましたので、さらなる安全運航と健全な経営に努めてまいります。 さらに、度島航路と大島航路におきましては、国や県の補助金を受け、本年四月から、度島地区と大島地区の住民を対象として、フェリーの旅客運賃の割引制度を開始し、経済的な負担軽減を図ることとしております。 路線バスの維持につきましては、市内生活路線及び広域生活路線に対する運行経費の補助や業務委託により、交通空白地帯の解消に努め、特に高齢者や学生等の交通弱者の移動手段の確保に努めてまいります。 また、バスの利用環境を整備するため、待合施設が未整備のバス停について、一定の基準のもと、必要性の高い箇所から順次整備していくこととしております。 情報化社会の推進につきましては、超高速ブロードバンドサービス環境を構築するため、平戸市地域情報化推進協議会を昨年度設置し、日々進歩する情報化の流れに注視しつつ、本市にふさわしい環境とサービスの構築に向けた検討を重ね、地域情報化推進計画の策定に取り組みます。三、健やかで笑顔とやさしさがあふれる地域社会の形成 (一)笑顔いっぱいのまちづくり 健康づくりの推進につきましては、市民一人一人が心身ともに健康で、安心して暮らせるよう、平成二十四年度に策定いたしました、「平戸市健康づくり第二次計画(いきいき平戸二一(第二次))」に基づき、健康寿命の延伸を目標として、健康教育、健康診査、がん検診などを推進し、健康管理についての啓発を行い、疾病等の発症予防と重症化予防に努めてまいります。 食育推進につきましては、平戸市食育推進会議の取り組みとして、十二月に開催予定の「平戸ちゃんこ鍋まつり」にあわせ、平戸産食材を使った料理コンテストや食育に造詣の深いHATTORI食育クラブ会長の服部幸應氏による基調講演を行い、家庭、学校、地域社会において、市民の食についての意識や理解の向上を促進いたします。 また、平成二十五年度は乳幼児健康診査等の実施に加え、新たに五歳児健診事業をモデル事業として取り組み、発達障害がある幼児の早期発見・早期療育支援を強化することといたしております。 さらに、特定健診・特定保健指導事業につきましては、平成二十四年度に策定した第二期平戸市特定健康診査等実施計画に基づき、国が示す特定健診及び特定保健指導実施率六〇%の達成に向け、これまでの取り組みを強化するとともに、医療機関との連携による通院治療中未受診者の受診率向上対策にも取り組んでまいります。 医療提供体制の充実につきましては、市民が安心して生活することができる医療サービスを提供するため、休日等における救急医療対策として、在宅当番医制による初期救急医療体制を継続していくとともに、平戸市地域医療連携会議による平戸市医師会との連携強化を図り、地域医療再生臨時特例基金を活用した救急医療体制整備事業の取り組みや、市民のニーズに応えるよりよい地域医療体制の確立に努めてまいります。 離島医療の充実につきましては、旧度島小中学校跡地に度島診療所及び医師住宅を整備し、診療サービスの向上と医師の住環境整備を進めます。 また、度島、大島地区の離島医療体制につきましては、島民が安心して暮らせるように、引き続き、島民自らが診療所を守り育てようと発足した「診療所を支える会」と連携しながら、支援病院である平戸市民病院との診療交流や県の「しますけっと団医師斡旋事業」による民間病院からの代診支援など、医師が継続的に勤務しやすい体制づくりの構築を図り、離島医療サービスの確保に努めてまいります。 市立病院の経営状況につきましては、特別交付税の不採算地区病院の運営に要する経費の充実に加えて、平戸市立病院改革プランにおける看護基準変更や人件費の抑制などの項目ごとの改善対策による取り組みにより、平成二十二年度末には不良債務を解消することができ、平戸市民・生月両病院ともに平成二十一年度から経常利益を計上しており、平戸市立病院改革プラン評価委員会からもこれらの取り組みに対して、ある一定の評価をいただいているところであります。 しかしながら、この経常利益をもたらしている要因としては、特別交付税措置によるところが大きく、安定した経営状況を維持するには、今後とも診療規模に見合った医師を初めとする医療スタッフの適切な配置及び経営の健全化に努めていかなければなりません。 特に、両病院とも医師の高齢化及び医師不足は慢性的となっていることを踏まえ、私みずから先頭に立って、国や県などに対し医師確保に向けた働きかけを行っていくとともに、引き続き相互診療応援体制の整備などによる連携強化、地域医療人材育成事業による、初期研修医に対する地域医療を学ぶ場の提供と将来の地域医療を担う総合医の育成に努めてまいりたいと考えております。 地域医療を担う両病院における医療環境は、国の動向及び地域の実情ともに今後も大変厳しいものが予想される中、病院事業管理者と十分な連携を図りながら、患者の皆様方に高い満足が得られるよう、引き続き質の高い医療サービスの提供に努めるとともに、医療スタッフの医療職給料表への移行の検討を行うなど、経営基盤強化に向け取り組んでまいりたいと考えております。 国民健康保険事業につきましては、国民健康保険税の課税方式について、これまでの所得割、資産割、均等割、平等割の四方式から資産割課税を廃止し、三方式による課税方式に見直しを行い、資産を持っていても所得が少ない高齢者などの方々の負担軽減を図ってまいります。 また、医療費適正化の推進のため、訪問指導や医療費通知及びジェネリック医薬費の差額通知を行い、医療費の個人負担や公費負担の軽減を図るとともに、特定健診や保健指導の受診率向上を図り、医療費の抑制に努めてまいります。さらに、国民健康保険税の収納率の向上を図りながら、国民健康保険の適正な運営と健全な財政運営に努めてまいります。 後期高齢者医療制度につきましては、引き続き後期高齢者医療広域連合と連携しながら、適正な医療給付に努めてまいります。 介護保険事業につきましては、これまで介護予防を重点に高齢者の在宅支援に取り組むとともに、介護サービスの効率的な提供と介護費用の適正化を図ってきたところであります。引き続き第五期介護保険事業計画に基づき、高齢者が介護状態になっても、可能な限り住みなれた地域において継続して生活できるよう、介護、医療、福祉が一体となってサービス提供していく地域包括ケアの推進に努めてまいります。 また、介護保険施設整備については、認知症対応型共同生活介護施設を中南部圏域に整備し、本市の懸案である施設入所待機者の解消に力を入れていくこととしています。 (二)ともに支えあう福祉の充実 子育て支援の充実につきましては、次世代育成支援行動計画に基づき、保育所が実施する各保育サービスへの支援、乳幼児福祉医療の現物給付などの基盤整備を初めとして、ノーバディーズ・パーフェクト・プログラム事業や子育て親社会参加促進事業などの子育て支援事業を推進いたします。 特に、これまで離島に居住する妊婦に対して、妊婦健診時の交通費の一部を助成しておりましたが、これを本年度から市内全域の妊婦に拡大した安心出産支援事業を創設し、子育て家庭の経済的負担の軽減を図り、安心して妊娠・出産できる環境の整備に努めてまいります。 また、育児用品貸出事業につきましては、貸出対象者を里帰り出産時にも対応できるよう事業の見直しを行い、市民が利用しやすい制度に改めるなど、子育てを地域社会で支え、安心して子供を生み育てられる環境の整備を総合的に推進してまいります。 また、公立保育所等
あり方検討委員会からの意見書の提出を受けていた僻地保育所の保育料につきましては、本年度から有料化し、僻地保育所と認可保育所との整合性及び受益者負担の適正化に努めてまいります。 高齢者福祉につきましては、本市の高齢者数はここ数年横ばいの状態であるものの、少子化の影響により、平成二十五年二月現在、高齢化率は三三・六%と年々高くなっています。また、高齢者の中で七十五歳以上の占める割合も毎年高くなっている状況にあります。 このようなことから、高齢者がサービスの受け手としてだけではなく、地域を支えていくサービスの担い手として活躍できる環境づくりに努めるとともに、地域における互助・共助による地域住民が支え合う体制づくりが必要となっています。 そこで、地域の高齢者に地域のボランティアとして活躍していただくとともに、見守り協力機関による高齢者見守りネットワーク体制の充実及びシルバー人材センターと連携したワンコインまごころサービスの推進を図るなど、高齢者が地域で安心して暮らすことができるよう支援してまいります。また、元気な高齢者にとっては、働くことや地域活動が生きがいにつながっていることなどから、高齢者の生きがいづくりと社会参加の推進として、老人クラブの活動支援や介護予防ボランティアポイント制度事業の推進並びにシルバー人材センターへの支援に努めてまいります。 次に、離島である度島においては、介護サービスを提供する事業所がなく、サービスを受けることが大変厳しい環境となっています。同じ市内の被保険者で介護保険サービスの均衡を図る観点から、介護予防拠点施設として度島診療所に併設した(仮称)度島いきいきプラザを整備し、介護予防、閉じこもり防止、生きがいづくり活動を推進してまいります。 障害者福祉の充実につきましては、障害があっても当たり前に地域で暮らし、地域社会の一員としてあらゆる分野の活動に参加する機会が与えられ、障害を理由として差別されることのない社会の実現を目指すため、社会参加事業や各種生活支援事業を実施し、障害者が自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう障害者福祉施策を推進してまいります。 さらに、制度の谷間のない支援を提供する観点から、障害福祉サービスや地域生活支援事業の対象に難病等の方を含めることや、障害者福祉医療制度の補助対象者について、本年十月から新たに精神障害一級の通院を対象に加えることなど、支援の範囲を拡大して障害者のよりよい生活の実現を目指してまいります。四、明日を担う人材の育成と個性豊かな地域文化の振興 (一)生きがい輝く生涯学習の推進 学校教育の充実につきましては、将来の平戸市を支える人材を育成することを目指し、「高い志を持つ人づくり」をスローガンに、「基礎学力の向上」、「特別支援教育の充実」、「読書習慣の定着」、「不登校対策の推進」、「信頼され尊敬される教師づくり」という五つの重点目標を掲げ、各種施策に取り組んでまいります。 学力向上の面では、国や県の事業を見据えながら学力検査を実施するとともに、小学校二校、中学校一校を研究指定校に指定し学力の定着・向上を図る指導法等の研究を行うほか、算数、数学への関心・意欲を高めることを目的にした平戸市算数・数学検定にも引き続き取り組んでまいります。 特別支援教育につきましては、これまでに構築してきた平戸市特別支援グランドモデル事業を継続・発展させるとともに就学指導コーディネーターを引き続き配置するなどして、幼児期から青年期の成長・教育につながる総合的な支援体制の整備を進めるほか、平戸市特別支援教育支援員を増員し、学校における特別支援教育指導のための支援体制を充実してまいります。 読書活動の推進につきましては、これまで学校図書館ネットワークの設置や学校図書支援員の配置等により、児童・生徒の読書力向上に大きな成果を上げております。学校図書支援員については、昨年度から一部県の補助を受けながら市雇用の配置をしておりますが、今後はこれまでの実績を踏まえ、読書の質の向上と読書習慣の定着に向けてさらに努力してまいります。 また、不登校対策につきましては、平戸市生徒指導推進協議会の充実を図るとともに、スクールカウンセラー等や主任児童委員及び関係機関との連携の強化を図るほか、平戸市適応指導教室「のぞみ」における支援活動を充実してまいります。 学校施設の整備につきましては、国の施設整備基本方針に基づき平成二十七年度までに耐震化の完了を目指すため、九校の屋内運動場の耐震補強設計業務等に着手します。また、児童・生徒の安全性の確保と教育環境の整備を図るため、グラウンド整備を中心とした平戸中学校校舎増改築工事及び田助小学校校舎大規模改造事業等を実施いたします。 生涯学習の推進につきましては、まず、啓発事業といたしまして、市民生涯学習講演会の実施、市民の幅広い学習ニーズに対応するための出前講座を初めとする各種講座の充実、あわせて広報誌などの活用による生涯学習に関する情報や話題の提供など、学習意欲を高める啓発活動に努めてまいります。 学習環境の整備といたしまして、市民の文化活動や自主的な学習活動を支援するため、生涯学習、情報、交流・にぎわいなど多様な機能を有し、平戸市全体の広域的な利用が可能となる学習拠点施設として図書館と公民館の機能を一体化し、双方の利点をさらに高めた(仮称)平戸市総合情報センターの整備を前年度に引き続き進めてまいります。 青少年健全育成事業では、日本の宝「しま」体感交流事業やサバイバル体験交流事業、少年自然体験事業など体験や交流を通じて、自主性・協調性といった生きる力を育んでまいります。 市民スポーツの推進につきましては、生涯スポーツ社会の実現のため、中長期的な観点から競技力の向上と底辺の拡大に取り組んでまいります。競技力の向上には底辺拡大が不可欠であり、そのために市体育協会各競技団体との連携を密に積極的に支援してまいります。特に、誰もが気軽に参加できる「ひらどツーデーウォーク」は市外・県外からの参加者も年々増加しており、全国に向けて平戸市を発信する一大イベントとなっており、平成二十五年度も平戸藩の秋めぐりの一つとして全国に発信してまいります。 また、平成二十五年度は全国高等学校総合体育大会・相撲競技と軟式野球競技及び相撲競技の国体リハーサル大会、平成二十六年度には長崎がんばらんば国体・相撲競技及び軟式野球競技が開催されますので、大会の成功に向けて、各関係機関と連携し、鋭意取り組んでまいります。 (二)地域固有の文化の継承と創造 豊かな自然、古くから海外との交流によって残された歴史的遺産、世代を重ねて伝えられた文化的資源が数多く所在する本市にとって、文化財を保存・保護し、後世に伝えることは重要な責務であり、これらを活用して地域文化の振興を図り、市民が誇りとする郷土愛の醸成と人材の育成に努めてまいります。 文化財の保護につきましては、県下でも有数の国・県・市指定文化財及び登録文化財二百件を有しており、引き続きこれらの保存・保護に努めるとともに、市民及び観光客への周知・公開・活用への取り組みを積極的に進めてまいります。特に本年度は、英国商館設置四百周年関連事業といたしまして、崎方公園に所在したと推定されるイギリス商館の墓地を特定するための発掘調査を行うとともに、大学の研究者や市民と連携することにより、平戸イギリス商館の再検証を行ってまいりたいと思います。 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録推進につきましては、ことし一月に推薦書原案を文化庁に提出しており、七月ごろに開催される文化審議会推薦候補について議論が行われる予定であります。世界遺産の早期登録を目指し、国・県・関係自治体・地域住民と連携した取り組みを進めてまいります。 重要文化的景観・重要伝統的建造物群につきましては、修理・修景事業を継続して実施するとともに、適正に保存し、効果的に活用していくため、調査研究を進めるとともに、地域住民との勉強会や各種イベントを通して、地域資源を生かしたまちづくり活動を推進してまいります。 文化の振興につきましては、市美術展覧会、青少年音楽会、民俗芸能祭、文化まつりの開催など、市民が積極的に参加できる場を設け、個性豊かな人材育成と地域文化の活性化を促します。また、文化庁委嘱事業「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」、「ながさき音楽祭二〇一三」などを開催し、芸術鑑賞の機会提供に努めてまいります。五、活力ある産業振興と雇用の創出 (一)次代を見据えた地域産業の振興 農林業を取り巻く情勢は、担い手・後継者不足、耕作放棄地の拡大など、さまざまな課題が山積しております。また、長引く景気低迷による農産物価格の伸び悩みや都市消費者の購買力低下は、生産現場である本市の経済活動にも大きな影響をもたらしています。こうした現状を的確に捉え、課題解決に向けた情報の共有を図りながら、農業者を初め関係団体との緊密な連携を図る中で魅力ある農業の振興に努めてまいります。 担い手対策につきましては、国や県の新規就農者支援事業等を活用し、新規学卒者、U・Iターン者等の就農促進を図り、担い手の定着に努めてまいります。また、地域の中心となる経営体へ人・農地プランを活用した農地の集積を図り規模拡大を促進します。さらに、昨年六月に農林課内に設置した平戸市もうかる農業支援隊を窓口として、農業協同組合や関係機関と連携し、農地や労働力確保及び耕作放棄地解消も含めた諸課題の解決に向け積極的に取り組んでまいります。 園芸品目の振興につきましては、イチゴやアスパラガス等の施設園芸や、バレイショ、タマネギ等の露地野菜の主要品目を中心に、新たに取り組む生産者を支援するため、平戸市園芸産地育成対策事業を活用した産地の規模拡大と経営基盤の強化を図ってまいります。また、六次産業化については、農産物加工新商品開発支援事業により、本市で生産された農産物を活用した新商品開発を行うため、農業者、農業者団体、直売所等を対象に研修会を開催し、加工に対する技術の習得や団体の育成を図り、加工品の開発、製造につなげてまいります。 棚田などの急傾斜地や、離島平地の農地等を対象として実施してきました中山間地域等直接支払制度につきましては、農地の保全や耕作放棄地の防止を目的として、積極的な事業の推進を図ってまいります。また、地域ぐるみで農地の適切な保全管理や、農業用施設の長寿命化を図るため、農地・水保全管理支払交付金事業を活用し、推進してまいります。さらに、有機農業を環境保全型農業の一翼を担うものとして位置づけ、平戸市有機農業推進計画を策定し、農業者の自主性を十分尊重しながら推進してまいります。 また、昨年十月二十五日から二十九日まで佐世保市で開催された第十回全国和牛能力共進会長崎県大会では、本市から六頭が県代表牛として出品され、全て優等賞を獲得し、見事な成績を収めることができたことで、平戸牛の市場での評価も高くなってきております。 こうしたことから、さらなる優良繁殖雌牛の造成による市場性の高い子牛づくりを積極的に進め、関係者一体となって平戸牛の里づくりに取り組むとともに、牛舎等の整備、導入事業に対する支援、耕作放棄地を利用した放牧及びキャトルセンターの利用促進による増頭対策などの生産性の向上を図ってまいります。 有害鳥獣のイノシシ対策につきましては、捕獲頭数及び被害額は年々増加傾向にあることから、引き続き防護柵の設置、捕獲わなによる捕獲の強化、狩猟免許資格取得者の確保を図るとともに、捕獲報奨金についても見直しを図るなど、より効果的な被害防止対策を講じてまいります。 また、近年は、農業被害だけでなくまちなかにもたびたび出没し、大変苦慮している状況であることからイノシシ被害まちなか対策事業を創設し、研修会の実施や特区捕獲隊の組織化、地域活動に対する支援を行い、地域と一体となった被害防止対策を進めることといたしております。 次に、本市の水産業につきましては、漁場環境の変化に伴う長期的な水揚げの減少や魚価の低迷、燃油価格の高どまりにより厳しい状況が続いており、漁場環境の回復と資源の管理強化による漁業生産の安定と効率化を目指すとともに、流通・販売体制の改善と漁村加工の育成による収益力の増強、漁協経営の改善強化、都市住民らとの交流と地域連携による開かれた漁村の創造を図ることで、漁業経営の安定化を図りながら、優れた水産資源の高付加価値化を目指した先進的な水産業の中核地域づくりを推進してまいります。 平成二十五年度におきましては、まず、沿岸域における磯焼け対策として種苗つき海藻礁を整備し、漁場環境の改善と水産資源の増大を図るなど、漁業生産の安定化を目指します。また、漁業従事者の高齢化、後継者対策として漁業担い手確保促進事業を継続実施し、漁家の後継者育成を支援してまいります。 さらに、栽培漁業を含む資源管理の積極的な推進により、水産資源の維持・安定を図るためアワビの中間育成試験や底質改良材の散布による養殖業の被害防止、ウチワエビを中心に地域資源を生かした漁村加工及び販売促進に取り組むとともに、市内の漁協並びに漁業後継者団体が実施する魚食普及活動につきましても、関係機関と連携した普及促進を行ってまいります。 離島地域におきましては、本土地区に比べ輸送や生産資材の調達等において不利な条件にあることから離島漁業再生支援交付金事業を継続実施し、離島の漁業者の皆さんが取り組む「創意工夫を活かした新たな取り組み」に対する技術及び経費面での支援を行い、離島漁業の生産力の向上を図ってまいります。 一方、水産活動の拠点となる漁港整備につきましては、生産拠点漁港の機能充実、施設の老朽化及び防災対策並びに漁業集落の環境整備を基本とし、国の補助事業等を最大限活用しながら、生産基盤の整備に努めてまいります。 次に、商工業の振興につきましては、観光客や市民に商店街で買い物を楽しんでもらえるよう、市の歴史にゆかりのあるキャラクターを商店街や観光スポットに出没させ、商店街への誘導を図る事業として取り組んでいる平戸
キャラクターまちなか賑わい事業を英国商館設置四百週年記念事業とも連携し、継続して実施いたします。 (二)平戸ブランドの確立 物産振興につきましては、新たな取り組みとして、首都圏や関西圏において百貨店での物産展開催・ホテルや飲食店でのフェア開催に加え、東京都板橋区商店街での平戸産品の常設販売や学校給食への食材提供などの
プロモーション活動を展開し、さらなる平戸ブランドの確立と販路拡大を目指してまいります。 また、豊富な平戸産食材を生かして開発された「平戸ちゃんこ鍋」の普及のため、市民有志の団体活動を支援するとともに、十二月には食育や他地域との連携を絡めた「平戸ちゃんこ鍋まつり」を開催するなど、新たなPRを展開してまいります。 さらに、東京の料理専門学校とタイアップし、平戸観光協会とも連携しながら、旬の平戸産食材を生かした新メニューの開発や食材の流通改善にも取り組み、平戸の知名度を生かした誘客と購買につなげてまいります。 (三)新たな産業の創造 雇用の場の確保につきましては、
緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用して雇用の創出に努めるとともに、財団法人長崎県産業振興財団や県人会等との連携及び情報交換を図りながら企業誘致を粘り強く推進してまいります。 また、本年度におきましては、企業立地の受け皿となる新たな工業用地整備に関する方向性を検討するための適地調査を行うことといたしております。六、魅力ある観光の振興と交流人口の拡大 (一)宝を活かした観光の推進 観光の振興については、本年、待望の鄭成功記念館の開館を初め、
平戸英国商館設置四百周年記念事業や全国高校総合体育大会相撲競技の開催など、観光地平戸の魅力を国内外に情報発信する絶好の機会であると捉え、みずからトップセールスを行い、積極的に情報発信してまいります。 本市を一つのテーマパークとして捉え、三年前から取り組んできた平戸藩の四季めぐりシリーズは、平成二十四年度に冬めぐりの実施により、一年を通して季節ごとの特色を生かしたイベントの展開が可能となった一方で、課題への対応も必要となっております。 中でも、市民参画の推進については、各イベントの連携や情報発信を効果的に行うため、新たに平戸観光応援隊設置運営事業に取り組んでまいります。この事業では、市内外からボランティアを募集し、イベントの企画運営や観光宣伝、情報発信などに参画する平戸観光のための応援隊立ち上げを目指してまいります。 また、本年一月に「観光客が乗ったバスを見かけたら、手を振って、歓迎の気持ちを表しましょう」を合言葉とした「おもてなし宣言」を行い、市民総
おもてなし運動を展開するとともに、引き続き、観光関連事業者を対象とした「おもてなしモデル施設創出事業」に取り組み、おもてなし力の向上に努め、観光客の皆様が安全・安心でより快適な観光をしていただける観光地づくりを進め、リピーターの確保につなげてまいります。 さらに、観光客の利便性向上のため運行している市内周遊定期観光バスは、平日の観光客に対応するため、土・日・祝日に加え、月曜日、金曜日にも運行を拡充し、二次交通手段の確保を図ってまいります。 次に、体験型観光では、昨年誘致した九州最大手の学習塾英進館が勉強合宿を契機として、体験メニューを盛り込んだ小学生を対象としたチャレンジ合宿を今月催行することが決定しております。今後も、継続した受け入れができるようさらなる体験メニューの掘り起こしと充実を図ってまいります。 また、体験型修学旅行を受け入れている一般社団法人まつうら党交流公社は、昨年三万人を超える受け入れを行っております。公社の本市五地区の体験観光協議会では、全体の約三割を受け入れていることを考慮し、引き続き、交流公社及び地区体験観光協議会に対して、支援を行ってまいります。 次に、外国人誘客については、本年七月に本市の歴史上の偉人である東アジアの英雄、鄭成功の記念館が開館いたします。開館に当たっては、鄭成功をえにしとして交流のきずなを深めてきた世界鄭氏宗親総会、友好都市である南安市や台南市など、これまで鄭成功の顕彰等に貢献された方々を招待した記念式典等を開催し、全国、世界に向けて情報発信を行うとともに、鄭成功を生かした中野まちづくり委員会との官民協働による周遊コースの開発、雰囲気づくりなど受け入れ体制の整備を進め、交流人口の拡大による地域の活性化を目指してまいります。 また、福岡・佐賀・長崎各県の五都市で構成する東アジア誘客三県都市連携会議では、引き続き、台湾をターゲットとした誘客事業を展開するとともに、韓国に対しては、韓国国内で最も人気が高く観光ブランドとなっている済州オルレのコースとして、九州で八コースの中に平戸コースが長崎県で初となる認定を受けましたので、「ながさき巡礼」、「キリシタン紀行」と合わせて情報発信を行い、更なる誘客に努めてまいります。 (二)地域・国際交流の推進 地域間交流につきましては、本市の姉妹都市である香川県善通寺市へ市民訪問団を派遣し、さらなる友好親善を深めてまいります。また、北海道枝幸町との交流では、「いきいき交流事業」として、枝幸町の中学生の受け入れを行い、自然環境や歴史・文化等の違いを体験していただき、次代を担う子供たちの育成につながる交流を進めてまいります。 国際交流につきましては、まず、友好都市である中国南安市との交流については、今後の日中関係の推移を見ながら、市民訪問団を派遣しさらなる友好関係を深めてまいります。また、一昨年に姉妹都市の締結を行ったオランダ王国ノールトワイケルハウト市との交流につきましては、昨年度から取り組みを始めた高校生を対象とした短期留学事業をさらに推進するため、関係機関と検討を重ね本年度から受入と訪問を同年度で実施することといたしております。 特に、本年は、一六一三年に英国商館が設置されてから四百年の記念すべき年となり、官民が一体となった年間を通しての記念事業を実施してまいります。本事業は、継続性を年頭に民間団体等より提案されたソフト事業が中心で、平戸にしかない史実を全国に発信し、「市民主役によるまちづくり」をテーマに事業を展開してまいります。 なかでも、三浦按針ことウイリアム・アダムスがつないだ大分県臼杵市、静岡県伊東市、神奈川県横須賀市との連携事業として、「ANJINサミット」を本市を皮切りとして開催することとしており、各市の新たな魅力の発信源として、連携による最大限の効果を導き、集客と地域活性化につなげてまいります。また、イギリスにおきましても平戸への修学旅行訪問や「JAPAN四〇〇」という民間団体が組織されるなど、さまざまな記念事業が予定されております。七、効果的・戦略的な行政経営への転換 (一)効率的な行政経営の推進 行政改革の推進につきましては、第二次
定員適正化計画に基づく職員の適正化と経常経費削減を実現しながら、住民ニーズへの積極的な対応と戦略的な行政運営の実現に向けた体制づくりに努めてまいります。 また、計画の推進によって一段と人員削減が進むことから、職員一人一人の能力の向上を図ることはもとより、業務の遂行に向けても的確な目標を定め、管理を徹底する必要があります。その方策の一つとして人事評価制度の構築に努めていますが、平成二十四年度の制度設計に続いて、平成二十五年度は、いよいよ管理・監督職を対象として試行に入り、実際の評価を通じて、課題・問題点等を探ってまいります。 (二)健全な財政運営の推進 健全な財政運営の推進につきましては、有効な財源の確保に努めるとともに行政コスト削減に努め、平戸市の将来を見据えた長期的展望の中で、市民が満足できる施策を展開できるよう努力しているところであります。 特に、自主財源に乏しく地方交付税に依存している本市におきましては、平成二十八年度から始まる普通交付税の合併算定替えの逓減により、大変厳しい財政運営が予想され、合併算定替えによる特例期間が終了するまでに、財政構造の転換を図るための、さらなる財政健全化の取り組みが必要であると考えております。 このことから、平成二十五年度におきましては、合併特例措置廃止を見据えた財政運営を図るため、スクラップ・アンド・ビルド方式及びサンセット方式の徹底により、捻出された財源を活用しながら既存重点施策の充実等を図るとともに、減債基金を活用して、市債の繰り上げ償還を実施することとしたところであります。 以上、平戸市総合計画に掲げた目標に沿って、一部特別会計を含め、「平成二十五年度一般会計当初予算」の概要と所信の一端を申し述べさせていただきました。 市民の皆様の信頼に応えるべく、主要事業の推進に全力を傾注してまいる所存でありますので、より一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 なお、その他、各特別会計及び企業会計の平成二十五年度当初予算の総額は、給与管理特別会計三十四億六千四百七十九万六千円、国民健康保険特別会計五十六億六千二百八十八万四千円、後期高齢者医療特別会計四億四百九十四万七千円、介護保険特別会計四十億九百二十九万円、農業集落排水事業特別会計千四百三十六万八千円、宅地開発事業特別会計八百万円、あづち大島いさりびの里事業特別会計千三百四十一万円、電気事業特別会計二千百八十一万三千円、水道事業会計十三億千二百五十六万四千円、病院事業会計二十六億九千三百三十九万四千円、交通船事業会計二億九百八十一万円となっております。 引き続き、その他の諸議案について御説明いたします。 報告第一号「専決処分の報告について」は、地方自治法第百八十条第一項の規定により、市長において専決処分することができる事項として指定された法律上市の義務に属する損害賠償の額の決定及び和解について専決処分をしたので、同法第百八十条第二項の規定により、議会に報告するものであります。 承認第一号「専決処分の承認を求めることについて」は、専決第一号「長崎県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について」、地方自治法第百七十九条第一項の規定に該当するものとして専決処分をしたので、議会に報告し承認を求めるものであります。 議案第一号「平戸市個人情報保護条例の一部改正について」は、国有林野の有する公益的機能の維持増進を図るための国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する等の法律の施行に伴い、国有林野事業が国の一般会計において実施されることとなり国営企業でなくなることから、条例の一部を改正するものであります。 議案第二号「平戸市児童館運営委員会条例等の一部改正について」は、児童館運営委員会等における委員の報酬及び費用弁償の支給規定を明確に定めるため、条例の一部を改正するものであります。 議案第三号「平戸市新型インフルエンザ等対策本部条例の制定について」は、新型インフルエンザ等対策特別措置法が公布されたことに伴い、国が新型インフルエンザ等緊急事態宣言を発した場合、市においても対策本部を設置しなければならないため、条例を制定するものであります。 議案第四号「平戸市廃棄物処理施設条例の一部改正について」は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律において、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部が改正されたことに伴い、一般廃棄物処理施設における技術管理者の有すべき資格の基準の規定を設ける必要があること、並びに生月町における最終処分場の埋め立て終了に伴う施設の廃止を行ったため、条例の一部を改正するものであります。 議案第五号「平戸市国民健康保険税条例の一部改正について」は、国民健康保険税の税率に関する事項である資産割額の廃止及び所得割額の税率の一部改定に伴い、条例の一部を改正するものであります。 議案第六号「平戸市債権管理条例の一部改正について」は、遅延損害金についての徴収規定を追加するなどの改正に伴い、条例の一部を改正するものであります。 議案第七号「平戸市福祉医療費の支給に関する条例の一部改正について」及び議案第八号「平戸市障害程度区分認定審査会の定数等を定める条例の一部改正について」は、国の制度改正により障害者自立支援法が障害者の日常生活及び地域社会を総合的に支援するための法律に改題されることなどにより、条例の一部を改正するものであります。 議案第九号「平戸市へき地保育所条例の一部改正について」は、認可保育所の保育料との整合性及び受益者負担の適正化の観点から、へき地保育所においても保育料を設定する必要があるため、条例の一部を改正するものであります。 議案第二〇号「平戸市国民健康保険条例の一部改正について」は、平戸市国民健康保険運営協議会において、不均一課税の調整等の審議が終了したことに伴い、委員数を現行の十六名から九名に改定するため、条例の一部を改正するものであります。 議案第一一号「平戸市介護保険条例の一部改正について」は、介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律において、介護保険法の一部が改正されたことに伴い、指定地域密着型介護老人福祉施設の対象となる施設基準及び入所定員並びに指定地域密着型サービス事業者の指定申請に係る基準に関し必要な事項を定めるため、条例の一部を改正するものであります。 議案第一二号「平戸市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準に関する条例の制定について」、議案第一三号「平戸市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準に関する条例の制定について」、議案第一七号「平戸市市道の構造の技術的基準に関する条例の制定について」、議案第一八号「平戸市における高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な市道の構造の基準に関する条例の制定について」、議案第一九号「平戸市市道に設ける道路標識の寸法に関する条例の制定について」、議案第二〇号「平戸市準用河川に設ける河川管理施設等の構造の技術的基準に関する条例の制定について」、議案第二二号「平戸市都市下水路条例の一部改正について」、議案第二三号「平戸市都市公園条例の一部改正について」、議案第二四号「平戸市における高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な特定公園施設の設置の基準に関する条例の制定について」及び議案第二八号「平戸市布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準に関する条例の制定について」は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、条例を制定または一部を改正するものであります。 議案第一四号「平戸市鄭成功記念館整備事業基金条例の制定について」は、平戸の歴史的偉人であり、東アジアの英雄である鄭成功の記念館の整備充実を図るための基金を設置するもので、地方自治法第二百四十一条第一項の規定により条例を制定するものであります。 議案第一五号「平戸市鄭成功記念館条例の制定について」は、平成二十四年十一月から建設を進めております鄭成功記念館が、平成二十五年七月十四日から供用開始されることに伴い、公の施設の設置及び管理について地方自治法第二百四十四条の二第一項の規定により条例を制定するものであります。 議案第一六号「平戸市手数料条例の一部改正について」は、地籍調査の成果等の閲覧及び交付手数料を定めること及び都市の低炭素化の促進に関する法律の施行に伴い、低炭素建築物等計画の認定手続事務に係る手数料を定める必要があるため、条例の一部を改正するものであります。 議案第二一号「平戸市港湾ターミナルビル条例の廃止について」は、港湾ターミナルビルの解体に伴い、公の施設としての使用を廃止するため、条例を廃止するものであります。 議案第二五号「平戸市市営交通船利用条例の一部改正について」は、離島住民運賃割引制度の導入と、第二種身体障害者に対する交通船旅客運賃割引制度の利用方法の変更及び車両航送運賃について見直しを行うため、条例の一部を改正するものであります。 議案第二六号「平戸市立幼稚園条例の一部改正について」は、保護者の利便性向上を目的とした幼稚園保育料の口座振替制度の導入に伴い、保育料納付日の変更が生じることから、条例の一部を改正するものであります。 議案第二七号「平戸市大島村神浦伝統的建造物群保存地区交流拠点施設条例の制定について」は、旧見明医院住宅の整備が完了したことに伴い、伝統的建造物群保存地区内の公開施設として広く一般に公開し、また、地域住民の交流の場として、平成二十五年四月一日から供用を開始するため、条例を制定するものであります。 議案第二九号「平成二十四年度平戸市一般会計補正予算(第六号)」は、昨年十一月の国の予備費使用に伴う平戸小学校校舎大規模改造事業の追加、菌床シイタケ栽培施設整備事業に伴う地域総合整備資金貸付金の追加などのほか、国庫支出金等の内示の減など、事業費確定による補正等が主なもので、収支を合わせて二億五千三百七十四万四千円を減額し、補正後の予算総額は、二百四十九億八千二百二十七万九千円となっております。 議案第三〇号「平成二十四年度平戸市給与管理特別会計補正予算(第二号)」は、職員共済組合負担金の率の改定により千九百七十万九千円を増額し、補正後の予算総額は、三十四億四千百四万一千円となっております。 議案第三一号「平成二十四年度平戸市国民健康保険特別会計補正予算(第二号)」は、事業勘定において、一般被保険者療養給付費の決算見込による増が主なもので、歳入歳出それぞれ二億二百六十四万円を増額し、補正後の予算総額は、五十五億九千七百六十四万八千円となっております。 議案第三二号「平成二十四年度平戸市後期高齢者医療特別会計補正予算(第二号)」は、後期高齢者医療保険料等納付金の決算見込みによる増が主なもので、歳入歳出それぞれ四百二十六万四千円を増額し、補正後の予算総額は、四億四百九十二万三千円となっております。 議案第三三号「平成二十四年度平戸市水道事業会計補正予算(第二号)」は、収益的支出において、職員共済組合負担金の率の改定等により、営業費用を百四十九万四千円増額し、補正後の予算総額は、八億六千百七十五万八千円となっております。 また、資本的収入及び支出においては、国の緊急防災・減災事業による一般会計からの繰入金の増額等に伴う補正を行うもので、補正後の収入総額は二億三千八百五十八万三千円支出総額は五億一千七百十六万一千円となっております。 議案第三四号「平成二十四年度平戸市病院事業会計補正予算(第二号)」は、収益的収入及び支出において、職員共済組合負担金の率の改定によるもの及び決算見込みによる診療材料費等の増額が主なもので、収支を合わせて二千四十四万五千円を増額し、補正後の予算総額は二十三億二千九百七十二万七千円となっております。 また、資本的収入において、平戸市民病院について旧紐差病院医師住宅の建物及び土地の一部売却に伴うもの並びに企業債及び一般会計補助金等の確定により五百四十四万八千円を増額し、補正後の収入総額は一億六千六百六十万一千円となっております。 議案第三五号「平成二十四年度平戸市交通船事業会計補正予算(第三号)」は、収益的収支の収入において、運送収益の減額、他会計補助金の増額、支出において、燃料潤滑油費、神浦待合所の建てかえ工事による固定資産減耗費等の増額が主なもので、補正後の収入及び支出総額は、一億八千八百九十八万三千円となっております。 議案第四八号「市有財産の無償譲渡について」は、平成三年度に建設した大石脇集会所について、地方自治法第九十六条第一項第六号の規定により、市有財産を無償譲渡することについて議会の議決をお願いするものであります。 議案第四九号「平戸市辺地に係る総合整備計画の策定について」は、古梶辺地の市道山の手線の道路整備事業に伴い、平成二十五年度から平成二十九年度までの五ヵ年計画を新規に策定するものであります。 議案第五〇号「平戸市辺地に係る総合整備計画の変更について」は、度島辺地の診療施設及び介護予防施設の事業費の変更に伴い、総合整備計画の変更をお願いするものであります。 議案第五一号「公有水面埋立免許出願に係る意見について」は、長崎県知事より公有水面埋め立てについて意見を求められましたので、議会の議決をお願いするものであります。 議案第五二号及び議案第五三号「あらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更について」は、県営薄香湾漁港事業に伴う公有水面の埋め立てにより新たに土地が生じたため、地方自治法第九条の五第一項及び同法第二百六十条第一項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 議案第五四号「平戸市漁港運動公園条例の一部改正について」は、田助漁港幸の浦運動公園の表題登記が完了し、地番が確定したことにより、条例の一部を改正するものであります。 議案第五五号「平戸市暴力団排除条例の一部改正について」は、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の一部を改正する法律が施行されたことに伴い、県暴力追放運動推進センターを引用する条項の改正が必要になったことから、条例の一部を改正するものであります。 以上をもちまして、提案いたしております諸議案についての説明を終わります。 内容の詳細については、各担当部局長より御説明申し上げますので、何とぞよろしく御審議賜りますようお願いいたします。
○議長(住江高夫君) 市長の提案説明が終わりましたので、ここで昼食のために休憩いたします。午後の会議は一時より再開いたします。 午前十一時五十七分 休憩 ~~~~~~~~~~~~ 午後 一時 零分 再開
○議長(住江高夫君) 休憩中の本会議を再開いたします。 これより議案説明を行います。 まず、報告第一号の説明を求めます。
◎観光商工部長(松田範夫君) 報告第一号「専決処分の報告について」は、市長において専決処分することができる事項として指定された法律上市の義務に属する損害賠償の額の決定及び和解について専決処分したもので、議会に報告するものであります。 今回、先決処分をいたしましたものは、公用車で起こした物損事故について示談による損害賠償額の決定及び和解を行ったものであります。 損害賠償の額及び事件の概要につきましては記載のとおりであります。よろしく御審議賜りますようお願いいたします。
○議長(住江高夫君) ただいまの報告第一号に対し、質疑がありましたらお願いします。 〔「なし」と言う者あり〕
○議長(住江高夫君) ありませんね。それでは、報告第一号は、これをもって報告済みといたします。 次、承認第一号の説明を求めます。
◎総務部長(尾上輝義君) 専決第一号「長崎県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について」でございますけども、平成二十五年の三月三十一日付をもちまして、松浦地区火葬業組合が解散することに伴いまして、長崎県市町村総合事務組合を組織する組合を、市町からこの組合を減ずるものであります。 総合事務組合におきまして、関係機関等との協議において不測の日数を要するために専決処分をいたしましたので、この内容を報告し、議会の御承認をいただくものであります。 以上であります。よろしくお願いいたします。
○議長(住江高夫君) 次、議案第一号から第三号までの三件は総務部所管でありますので、一括説明を求めます。
◎総務部長(尾上輝義君) 議案第一号「平戸市個人情報保護条例の一部改正」につきましては、国有林野の有する公益的機能の維持、増進を図るための国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する等の法律が平成二十五年四月一日に施行することになります。 これによりまして、唯一国営企業形態をとっております国有林野事業が国の一般会計により実施されることになりますので、国営企業でなくなることから条例の一部改正を行うものであります。 次に、議案第二号「平戸市児童館運営委員会条例等の一部改正」につきましては、平戸市児童館運営委員会条例ほか八条例につきまして、委員の報酬及び費用弁償の支給規定を明確に定めるために条例の一部を改正するものであります。 次に、議案第三号「平戸市新型インフルエンザ等対策本部条例の制定」につきましては、新型インフルエンザ等対策特別措置法が交付されたことに伴いまして、国において新型インフルエンザ等緊急事態宣言を発した場合、新型インフルエンザ等対策特別措置法第三十四条の規定によりまして、市長は市行動計画で定めるところにより、直ちに市対策本部を設置しなければならないと定められておることから、条例を制定するものであります。 以上であります。よろしくお願いいたします。
○議長(住江高夫君) 次、議案第四号から第六号までの三件は市民生活部所管でありますので、一括説明を求めます。